<レポート>季節とともに、ことばを楽しむ。vol.1 -春愁-
季節のお菓子とおしゃべりを楽しむ「季節とともに、ことばを楽しむ」。初回を4月12日(土)に開催しました!参加者は、2名。
メインともいえる
お菓子は、
神戸・岡本
汐音屋の
上生菓子。
銘は
「花霞」
(はながすみ)
この日のためだけに作って下さったオーダーメイド。
さあ、始めましょう!
まずは、
ウェルカムドリンクとともに、
お名前とお住まいで軽く自己紹介。
そして、
今日のテーマ「春愁」について店主が記したカードを読んでいただきました。
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春は、万物が生き生きとする季節。けれども、ふっと物思いにふけるといった憂鬱さを覚えることがありませんか。春ならではのそこはかとない愁いや哀しみ。この感情に気づき、味わうこともまた春。
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さらに、このころの店主は禅モードだったこともあり、禅のおしえを一つお伝えしました。
といっても、店主はそれほど詳しくはありません。
「喫茶去」
(きっさこ)
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いわゆる単なる「お茶を召し上がれ」という意味ではありません。禅の精神を体現した言葉です。どのような状況であれ、目の前の「今」に集中し、ありのままを受け入れるという教え。茶を飲むことは、一つの修行です。このことばをどう感じるか、捉えるかは、あなた次第。
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みなさんは、どうか感じましたか?
次に、
テーマにまつわるワークを一つ。
「春愁をハッピーエンドに」
みんなで一つの物語を綴っていくワークです。
自分(Aさん)が主人公となって、今ある春愁を一行書きます。隣の人(Bさん)へ渡し、Bさんが今度は主人公(つまりAさん)になって物語を続けていきます。3分経つと、次の人へ(Cさん)。次の人もAさんになりきって、物語を続けていきます。
800文字の原稿用紙に、
ハッピーエンドを意識して、
綴っていくと、
最後に近づくにつれ、
HAPPYな気分を盛り上げて、
物語が出来上がると、
〆は、ポジティブだけど、
ポジティブすぎない、
いいかんじの言葉!
それらに対して、
「よーし、がんばろう!」
「気分が晴れました!」
「なんとかなりそう!」
「肯定さん」
「否定さん」
という
ニューワードも出てきました。
30分ほど楽しんで、
おしゃべりへ。
<おしゃべり内容>
和菓子をお目当てに参加された方は、
「春愁」、つまり春に憂うことが
無いと!
だから、実は、
先ほどのワークの最初の1行は
悩んでおられました。とか。
そのほか、
血液異常がない人の
健康バナシなどなど。
そして、メインディッシュ!
「花霞」は、
桜色に霞む春の景色を
「きんとん」にしたとのこと。
意匠も、本当に素晴らしくてお上品。
汐音屋のちひろさん、そのもの!?
一口味わうと、その上品さが口の中で溶けて。
一口味わうごとに、
一つ驚き、
癒やされました。
また味わいたーい。
ゼリーや琥珀糖を特別に付けて下さったので、こちらも美味しく味わって。
お菓子に添えられた
汐音屋さんの言葉が、
まさに「花霞」に適した内容で。
それがまた良くて。
汐音屋さんのご友人による
俳句も添えられておりました。
なんと美しい俳句でしょうか。
最後は、
店主が作った
春のことばZENみくじ
を選んでいただきました。
タロットカードのように
気になる一つを
せーの!で指させば、
お二人とも同じもの!
その中身とは、
「春在一枝中」
(はるはいっしのうちにあり)
一枝の中に、
春がすべて詰まっている。
たった一つの小さなものの中に、
すべてがある。
禅のおしえは、深いですね。
きっと、そのとき、その人に必要なものを選んでおられるのだと思います。
さてさて、
季節とともに、
言葉を楽しむ。
どんな催しか。
伝わったでしょうか。
vol.2のテーマは、水。
vol.1とは異なるワークが新たなおしゃべりのきっかけを生み出しますよ。
お気軽にご参加くださいませ。
6月8日は、午後にも詩関連。
こちらもぜひ合わせてご参加くださいませ。
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