<感想>大人の遠足「季ぐらしの歳時記 -月を待つ候-」
能勢町が最も盛り上がる銀寄栗の季節。今年は、中秋の名月が重なりました。そこで、10月5日(日)に、大人の遠足「季ぐらしの歳時記」は「月を待つ候」と題して開きました。
・栗拾い
・栗の生産者さんとのおしゃべり
・昼食づくり
(栗ごはん、きぬかつぎ、えごま葉の天ぷら他)
・昼食タイム
・生産者さんのお話付きで落花生掘り
・月見団子づくり
内容を簡単に並べるとこうなるのですが
ここの間に漂う空気感は、
なかなか伝えにくいなあといつも思います。
そんな空気感を伝えて下さっている
ご感想をいただきましたので、
下記を読んでみてください。
内容についても書いて下さっている方も。
<Mさんのご感想>
今日はありがとうございました。
栗ご飯早速つくりました。
自然と人間が共生している暮らし、自然のリズムに合わせた暮らしは、こんなにも豊かで、のびやかなんだなと、皆さんと話していて思いました。
帰り道の和菓子屋さんでお月見団子をみつけて、一緒だね、と嬉しくなったり、月や風がいつもとまたちがう輝き、匂いがしました。
ご一緒させていただいたみなさん、あいさんとの出会いにも感謝です。
また是非会いに行かせてください。 ありがとうございました!
<Kさんのご感想>
気持ちいい場所
気持ちいい人々
夢のような一日でした。
もともと能勢が好きで、何度もバイクで走ったり、キャンプしたり、山登りしたりしてきました。けれど、昨日の体験を味わってからは、それまでの能勢の楽しみ方は、通り過ぎているだけだったなぁとわかりました。
能勢に暮らす方々の暮らしに関わって、能勢を深く味わえたなぁと思います。
またまだ、能勢の深部への入り口なだけだったとは思いますが、これまでの、入り口すら見つけられずに、走りすぎては能勢は気持ちいちなぁと思っていた私にとっては、目からウロコでした。
地に足ついた人の暮らしぶりは、とても自然にたくましくて、かっこいいし、うらやましい。
また、こんな企画の時は、参加したいです。
今日職員の若い女性に写真見せながら話しすると、ぜひ参加したいと言ってましたので、次回お連れしたいなぁと思いますー。
福田さんのふんわりした中に芯が通ったお人柄に触れて、福田さんの考え出す能勢のイベントが楽しみです。
そこで、出会える素敵な方々も、出会いに感謝でした。
ありがとうございました。
<OさんのSNSより>
これらのことを
「楽しいね、豊かだね」
と思ってくださる
素敵な仲間と
ご一緒できたことも幸せでした。
今日は、福田商店さんの「季ぐらしの歳時記 月を待つ候2025」に参加してまいりました。
この催しをきっと楽しんでくれると思える友人と参加したのですが、着いてみると、偶然なのか必然だったのか20年ぶりくらいに会う友人も参加していてびっくり。
まずは栗拾いから。Fさんの栗林の中で、栗を拾います。おおぶりの艶々した「銀寄せ」を自分の手で取れることの幸せ。途中蝮さんの姿もあったのですが、Fさんも驚かず、みなさんもあたたかく見守る感じで、自然の生き物と共にあることを感じる一場面でした。
おおぶりの銀寄せは実生の銀寄せに接ぎ木をし、さらに、剪定をすることで、見事な栗が実るのですね。実りの時期は2週間ほどとのことでした。お部屋で、Fさんのお話を伺う時に、奥さまが真菰とほうじ茶をブレンドした芳ばしいお茶を出してくださいました。そして、栗ジャムと、栗の甘煮も。
木造りのお部屋は暖炉があります。趣味で陶芸をされていたFさんが陶芸の窯の横に建てられた創作のための部屋としてがはじめの目的のようでした。
サラリーマン時代に趣味で陶芸をしておられたFさんは、退職して、お父さんのしておられた農家の作業をなさるようになり、今はそれが忙しくて、陶芸まで手が回らないと。栗林を広げるお話、手をかけるといい栗ができることなども楽しそうにされているFさんです。生きることを楽しんでおられることが感じられ、なんだか私たちまで嬉しくなるのでした。
福田商店さんに戻って、みんなで栗を剥き、土鍋で栗ご飯を炊きました。その間に、里芋をふかしたりも。みんなでえごまの葉の天ぷらも揚げました。
それらを、福田商店さんの「隠し部屋」・・・緑の気持ちの良い風景の見られるお座敷でいただきます。店主の愛さんの作ってくださった、能勢の具材の新味噌のお味噌汁、穂紫蘇の佃煮も美味しく味わいました。
一息つくと、今度はMさんの畑で、落花生堀りをさせていただきました。
ふかふかとした黒い土の中に埋まっている落花生を株ごと掘り起し、土を良くはたいてから、ひとつひとつ収穫していきます。Mさんは「やったらわかる」と私たちそれぞれが自分で考えて体験するように促してくださるのでした。
Mさんは「土が大事なんや」とおっしゃっていました。落花生堀りで土にまみれながらでしたが、素手で土を触ることもなんだか嬉しいのです。そして、「きれいな」土なので、汚れることも気にならなかったのでした。乾けばきっときれいに落ちてくれる、そんな質の良い汚れであるように感じていました。
収穫して嬉しい気持ちで福田商店に帰ると、最後に月見団子づくりを体験しました。
お団子の粉を練ったものを、それぞれが里芋風の形に成型し、お湯でゆで氷水につけました。
そして、それにあらかじめ用意してあったこし餡と、栗餡を巻いて月見団子の完成です。
店主さんは店内にさりげなく、コスモスや、稲穂、秋の草花、お月見の時用のしつらえなどを飾ってくださっています。みなさん、できあがった月見団子をそれぞれ思い思いの場所で記念撮影されていました。
そして、美味しくいただいたのでした。
店主愛さんは、この催しのために小さな冊子も作ってくださっていました。いにしえ人の仲秋の名月への思いを馳せられるような小冊子です。
都会からそれほど離れていない能勢、そんな身近な自然の中で、その土地に住む人の声も聞きながら季節を五感で楽しめた貴重なひとときでした。そして、これらのことを「楽しいね、豊かだね」と思ってくださる素敵な仲間とご一緒できたことも幸せでした。
ありがとうございました。
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