5/17ー6/2 | Think鹿!vol.3「小さくても、生きていてくれて、ありがとう - 市民研究者・福本繁が見続けた芦生原生林の激変 - 」


日本が抱える「シカにまつわる問題」をカジュアルな雰囲気のなかでThinkしませんか、という当店の企画展『Think鹿!』のvol.3を開催します。


季節の花々、農作物

蝶や野鳥にも関わる問題ですからね。


5月25日にはトークイベントがございます。

残り8席ほど(5月8日現在)


vol.1 山の恵みを捨てずに活かす

vol.2 画家・平田有加水彩画展~芦生の森より~ 「調和する森を夢みて」



舞台は、

今回も、vol.2と同じく、

「芦生原生林(芦生の森)」



通称「芦生の森」は、

京都・美山にある関西屈指の原生林。


4200ヘクタール(大阪環状線内面積の約1.5倍とか)もの広さを誇り、手つかずの森が半分を占める、「これぞ、日本の森」といえます。



例えば、こんな森です。

2023年5月赤崎西

2023年6月岩谷のカツラ

2023年5月スケン谷出合の上流

2022年11月若丹国境稜線付近

2012年2月中山谷山西方のブナ



こんな植物が生息しています。



芦生の森は、

多くの研究者や一般の人たちが関わっている森でもあります。


多様な生きものが生息している大変豊かな森ということもあって、京都大学が、100年もの間、研究等を目的として利用している「芦生研究林」が大部分を占めています。



ところが、


2000年代に入ってから

シカが

花や木々を食べてしまったり等、

様々な被害によって

毎年毎年、

荒廃が進んでいるのです。


↓シカ柵の内と外




今、森で、何が起きているのか。





この森で起きていることは、

日本中の森でも起きている。

と話して下さった

福本繁さんが、

vol.3の主役です。




芦生の森の植物や現状を

誰よりも熟知している福本さん(写真)。



というのも

約20年間、1000日以上

芦生を隅から隅まで

歩き尽くした人なのです。



最初は、

趣味の沢登りが

楽しくて、


沢、全制覇。



通い始めて7年が経つと、

「もう行くところがなくなった」と。


さらに歩くための

目的を探していると、


京大生(現在は助教)から、

シカが増えて以来、

初の希少植物調査を提案されます。


引き受けました。




仕事でもないのに、

体当たりで、

シカも人間も近づきたくない

急な谷や岩場といった

危険な場所へ出向き、

恐れを抱く経験も。

絶望感も味わった、と。


まるで冒険家さながらに

調査を続けられました。


その後も、

シカの越冬調査

タヌキの溜糞調査等々、





調べに調べて、

奥深いデータと

芦生の森の価値を

学者らに伝えると、


数々の発見、新発見で

皆を驚かせました。



その結果、

教授等に促され、

論文形式の報告書として研究林に提出。

講演会へも登壇。




福本さんは、

学者を唸らせる

「市民研究者」になられたのです。





Think鹿!vol.3では、

市民研究者

福本繁さんの

芦生の森を見続けた20年間を

写真や文章を通して

感じていただけます。



森の奥地へと突き進む

情熱と苦労、

言葉にも触れると、


あなたの中に、

不思議と、

湧き上がってくるものが

きっとあるはずです。



「小さくても

生きていてくれて

ありがとう」


こちらは、福本さんの思い。




植物も


シカも


人も


みんな

必死に生きている。



そこで、あなたは、

何を思うのか。

どうするのか。






この機会に、

ぜひシカにまつわる問題に触れてみて下さい。



写真はすべて

福本さん撮影

無断転載禁止でお願いします。





福本繁

市民研究者、植物研究家

1953年奈良県生まれ。小さいときから野山に親しむ。1976年から5年間、北海道大雪山で高山植物監視員。2002年、芦生に頻繁に入林し、現在に至る。著書には、近年シカの食害によって急激に荒廃した芦生原生林を20年間にわたって歩きつくした調査の記録『芦生原生林を歩きつくす フィールドワーク20年の調査と発見』(2021/ナカニシ出版)がある。2016年、芦生の森をフィールドに植生の保全に向けた活動を行うボランティアグループ「芦生ササクエルカス」を設立し、現在は副代表。2002年より頻繁に通うようになり、blog「芦生短信」をはじめる。本業は司法書士。京都市山科区在住。


福本さんに会えるガイドツアー

オーダーも可能

ガイドをしてもらうと、ファンになる人続出!


昨年、店主は、愉快な仲間たちとオーダーツアー。福本さんを指名して、大満喫&大満足でした。





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Think鹿!vol.3


小さくても

生きていてくれて

ありがとう


- 市民研究者・福本繁が見続けた芦生原生林の激変 -

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開催期間

2024年5月17日(金)~6月2日(日)

金土日月13~17時OPEN



🦌トークイベント🦌

5月25日(土)14時~16時頃

は、トークイベント

-芦生と能勢- 森の花と蝶を守るには」を開催。

福本繁さんと飯野博道さんに登壇いただきます。

飯野さんは、(公財)大阪みどりのトラスト協会 事業マネージャー。保全活動がお仕事という方です。主なお仕事場所は、大阪府内の里山(特に生物多様性豊かな能勢町)。


詳しくはこちらをご覧下さい。



会場

四季の企画室 野の 福田商店

能勢町今西198-2


お問い合わせ

✉ fukuda.showten@gmail.com


アクセス

🚌能勢電車「山下駅」前より阪急バス西能勢線に乗り換え、「森上(もりがみ)」停留所より西へ徒歩5分

山下駅前バス時刻表➡★★★

森上バス時刻表➡★★★


🚙大阪市内・神戸市内からは高速ご利用で約1時間。池田・川西市内よりR173号線を北へ。

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\Ⓟ駐車場は、当店すぐ近くの2か所/

①当店を背にして左斜め前、木田菓子店の西隣りにある駐車場の<福田商店>専用1台

 ※「福西呉服店」の駐車場には停めないでください。

②当店より少し西へ。最初の曲がり角にある旧・木村商店前にあるスペースに2台(建物に向かって縦に入れてくださいね)と屋根付き車庫に1台、計3台。


その他もありますので、上記がなければ、こっそりお伝えします。



オーダーツアーのときの福本さん

四季の企画室 野の 福田商店

. 季節を知り、季節に寄り添い 自然を細やかに感じ楽しめば 発見がたくさん 感動もたくさん すると 気持ちが満たされ 心おだやかに、すこやかに