<レポート>新しい季節の伝統をつくる第9回目

2023年度初の「新しい季節の伝統をつくる」を開催。ゆるゆるっと寄り合いました。


<寄り合い>「新しい季節の伝統をつくる」とは?

これまでの開催内容は?こちら↓

https://fukudashowten.localinfo.jp/posts/21260186?categoryIds=5545242



今年初ということで、まずは、改めて、

この寄り合いの目的を確かめました。



風土、地域資源、こころの部分(特性?)に沿って、吟味し、活かして、新しい楽しみを模索しつつ作り、実践し、定着させるように何かしら動き、いつか伝統になればいいなあ。


楽しみとは、「食(季節の郷土料理)」「行事」「ものづくり」「特産物」をあげました。



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そして、(こちらは4月3日のミニ寄り合いで)


それぞれの目的(豊穣を願う、豊穣を祝う等)はそのままで、無理をしないこと。


・地域にあるもの

・そのときあるもの

・家にあるもの


にすることを大切に。と。


時代や気候変動等で、昔はあったが今はない、というものが出てきたりしています。


そんなとき、無理に入手せずに、何が大事かを考えて、あるもので工夫をすること。


それが、継続されていく秘訣かな、という話をしました。



新しい楽しみは、誰もが馴染みやすいものが広がっていく。


また、能勢町は、地域ごとの集まりが盛んだけど、全体で集まって何かをする、ということが少ない町であるため、楽しみを数カ所からスタートさせるのが伝統になるかも?

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昨年、話し合ったなかで、実践したこと等も発表。




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天王地区「きつねがえり」取材

by 地域おこし協力隊 高江さん

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能勢のてっぺんの集落「天王」地区だけで受け継がれる1月開催の子どもの行事「きつねがえり」を最初から最後まで付き添い、取材しました。



「我は何をするぞいやい

キツネがえりをするぞいやい

キツネのすしを幾桶つけて

七桶ながら エイエイ バッサリコ

貧乏ギツネ 追い出せ

福ギツネ 追い込め」


(続きは、こちらを↓)

能勢町 地域おこし協力隊 on Instagram: "どうも、高江です。 「我は何をするぞいやい キツネがえりをするぞいやい キツネのすしを幾桶つけて 七桶ながら エイエイ バッサリコ 貧乏ギツネ

83 Likes, 0 Comments - 能勢町 地域おこし協力隊 (@nose.chiikiokoshi) on Instagram: "どうも、高江です。 「我は何をするぞいやい キツネがえりをするぞいやい キツネのすしを幾桶つけて 七桶ながら エイエイ バッサリコ 貧乏ギツネ 追い出せ 福ギツネ 追い込め」 町内で天王にしかないお祭(年中行事)、キツネがえりでの唱えごとです。 小正月前日の14日に行われ(現在は7日)、藁で作ったキツネと御幣を持って中学生以下の子どもたちが村中の家々を回ります。このお祭では、唱えごとをする際にちぎれた御幣の紙片は「福の神」として祀られます。家の人はこれを神棚にあげ、とんどのときに燃やすのが風習。村を回り終わると、集まった家々の祝儀の貨幣をキツネにくわえさせ、狐橋から川にキツネを落としてお祭は終了。 今年、祭りに参加できる天王在住の子どもは4人で2世帯のみでした。 そこで、天王出身の親御さんをもつ「お孫さん」世代をもつ家庭に声をかけ、お祭を行うことに。久しく見ない賑やかさに町の子どもたちもご年配方も嬉しそう。 「え!? ○○ちゃん? 久しぶり〜!」 このお祭りが親御さん世代にとっては故郷の幼馴染との再会の時間であり、天王の子どもたちにとっては新しい友達ができる機会に。地元の方だけでなく、移住者である紙芝居師の「だんまる」さんもお祭の進行の輪の中心となっていました。 町の伝統を守っていくために地元の方と移住者が一緒になって新たな仕組みをつくっていく…これからの地方集落のあり方を考えさせてくれる、ほっこりとしたお祭でした。 #能勢町 #能勢 #nose #地域おこし協力隊 #能勢町地域おこし協力隊 #年中行事 #小正月の行事 #とんど #能勢天王 #小正月 #キツネがえり #福の神 #能勢天王の会 #天王のお祭 #農村の暮らし #文化継承 #能勢町天王 #民俗学 #SDGs #SDGs未来都市 #自然と共生 #田舎暮らし #自然 #里山  #countrysideofJapan #countrysideofOsaka #countryside"

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こちらは、かつての朝日新聞の取材ですが、動画があったので載せておきます。



そういえば、この寄り合いの第一回目、天王地区に住む店主の親戚が、たまたま来店して、この「きつねがえり」の歌をおしえてくれましたっけね。それがきっかけで高江さんは取材へ。


受け継ぐための工夫にも注目しました。


過疎化への危機感が、どの地区よりも早く強く感じていた天王地区では、離れて暮らす天王出身者の子どもが参加することも良しとして、一緒に執り行うことにしているとのこと。現在、子どものいる家は2世帯のみ。そのうち一軒は、天王を好んで引っ越してきた家族です。この「子どもがいない子どもの行事」課題は、他の能勢町でもあることなので、参考にしたらよいよね、と。




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菊炭を使っての

お正月飾り「炭飾り」づくり

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2022年12月、急遽、可能な人のみが集まり、能勢の特産「菊炭」を活かすお正月飾りを作りました。本来は、茶道のお正月飾りです。そこに能勢らしさを取り入れて。


材料は、奉書以外の炭と新藁は、

水口農園より。

炭は、能勢の特産 菊炭。

中井家(水口農園)に眠っていたと!


炭は、「住み(すみ)」と音が似ていることから、「安住」を意味し、炭の黒色は、魔除けになるといわれています。結んだ素材は、水引ではなく、縄に。


能勢といえば、米ですし。

縁起がよいと各々が感じた結び方にしました。


店主は、鏡餅と同じように、年神様の 依り代 として、三方に裏白か南天の葉を敷き、その上に炭飾りを載せて、床の間に飾りました。



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亥の子の日に合わせて

亥の子餅づくり

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店主が以前より興味を持っていたことから、京都のお菓子屋さんで11月に売られる「亥の子餅」を能勢の収穫を祝い子どもの行事「亥の子」の日に作るという「新しい季節の伝統」をめざし、講師に、神戸・岡本「日本茶 ひとひ」で和菓子担当の汐音屋 山崎ちひろさんをお呼びして、当店で開催しました。


こちら、告知(亥の子餅に関しても)

こちらは、レポートです。

四季の企画室 野の 福田商店 on Instagram: "催しレポート今年のうちに🐗 【#亥の子の日のための亥の子餅づくりワークショップ 】 (11月5日開催)   能勢町に古くから伝わる 子

四季の企画室 野の 福田商店 (@fukuda_showten_nose) on Instagram: "催しレポート今年のうちに🐗 【#亥の子の日のための亥の子餅づくりワークショップ 】 (11月5日開催)   能勢町に古くから伝わる 子どもの行事 #亥の子 の日に合わせ、 これまでの能勢町で食べてこなかった #亥の子餅 を作るワークショップを開きました。   今後、各家庭で作って味わう 新たな楽しみがはじまれば、 という想いで。   講師には、 神戸・岡本の日本茶カフェ「一日 ひとひ」で 和菓子を提供されており、#菓葉暦 を作られ、 國際中医薬膳師でもある #汐音屋 山崎ちひろさんをお迎えしました。 @shioneya @kanoha543   詳しくは、こちらをタップしてください↓ #亥の子の日に亥の子餅づくりワークショップ     参加して下さったのは、   ・次の週、亥の子に初参加する小学一年生と参加経験者のお母さん、そして将来参加する娘さん ・ご自分の地区で当日開催される亥の子へプレゼントするという亥の子参加経験者 ・能勢町に引っ越して来られて、亥の子を迎えたことがないというお二人   そして、店主も混ぜていただきました。   まずは、「亥の子餅ってどんなもの?」等、 亥の子餅の由来、変遷、風習(こたつ開き等) についておしえていただきました。   亥の子餅の別名である「#能勢餅」の由来や姿、 平安時代の材料と薬膳効果等もおしえていただき、   さあ、作りましょう!   山崎さん手作りの こし餡 を丸めて、 栗や柿を包み、 求肥生地に混ぜる材料を、 黒ごまにする?シナモンにする?等々と決めたら、   あとは、混ぜる混ぜる、 レンジでチンして混ぜる混ぜる。 パットにうつして、カットして、 亥の子の姿をかたちづくると、 完成です!   好みの材料を入れた求肥生地で仕上がった 亥の子餅は、 個性豊か (写真6枚目と最後)。 どれも美味しい! 子どもさんも、美味しく食べてくれていました。     ご参加下さったみなさま 山崎ちひろさん、 その節は、ありがとうございました。     🐗後日、娘さんが亥の子初参加の日に ご家庭で亥の子餅を作り、 亥の子に配られた という連絡をもらい、 新たな歴

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「亥の子のぼたもち祝いましょ」と歌いながら、「ぼたもち」を作って食べる習慣がないことに疑問を抱いていたのですが、店主の父世代でも、ぼたもちの記憶がない人は能勢町の岐尼地区に見られました。でも、この告知を知った人が、能勢町のご実家と嫁ぎ先でも「ぼたもち」を作っていたし、今でも作っていると教えてくださいました。


そして、ある書物からは、亥の子は、かつて子どもの行事ではなく、「お講」だったことを知りました。その際には、「ぼたもち」を作っていたとのこと。


ということは、亥の子餅も作るけれど、ぼたもちも作るといいのかしら?


当店向かいの木田菓子店へ亥の子餅を作ることをオススメしたら、作ってくれそうな気配でしたよ。今年の亥の子のあたりに登場するでしょうか。期待しまくっています!




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岐尼田ゴミ拾い

景観維持のために

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先人が作られたものとして景色もあります。

景色を受け継ぐために何ができるだろう。

まずは小さな一歩から、とゴミ拾いをしました。


美しい田園地帯、岐尼田(きねんだ)で。

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今年やってみたいことは、


・こけら寿司づくり

・柴しい(柴刈り)


他にも色々と楽しんでいきます。


参加したい方は、いつでもご連絡くださいませ。

メール: fukuda.showten@gmail.com





四季の企画室 野の 福田商店

. 季節を知り、季節に寄り添い 自然を細やかに感じ楽しめば 発見がたくさん 感動もたくさん すると 気持ちが満たされ 心おだやかに、すこやかに