<感想>'22年開催「季節とともに、伝わる文章表現教室」
’23年も開催する「季節とともに、伝わる文章表現教室」。'22年は5名の方が参加して下さいました。
以下、教室の成果でもある、それぞれの「この教室について」をお届けします。順次アップしていきます。
参考にしていただき、どうぞご参加くださいませ。
なお、'23年は、日曜クラスと月曜クラスがございます。
中学生から参加していただけます。
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coconomiさん
「苦手度1000%が半分に」
あなたは文章を書くのが苦手ですか。私は苦手です。教室を終えた今も、苦手でしたと過去形にできないのは、まだスラスラと書けるほど上達していないからです。学んだコツと照らし合わせて、時間をかけて書いている。正直そんなところです。でも私にとっては快挙。1日中パソコンに向かっても2~3行しか書けなかったのが、半日ほどで文章になっていく。文章作成のハードルが確実に下がっています。
学生の頃は、書くことにあまり苦労した覚えがありません。年齢を重ねるにつれ周囲の人たちの達文に引け目を感じ、自分の文章が恥ずかしくなっていきました。職場で広報誌を年に4~5回担当するのですが、自分だけが幼稚な感想文になっているのではないか。恥ずかしい、書きたくない。悩んでいたところ、この教室の案内が目に飛び込んできました。
申し込んで大正解!「自分らしさを大切にしてよい」と気づけたことが、人と比べて悩んでいた私には、何よりの成果でした。参加者同士で感じたことや文章を発表し合うなかで、同じテーマが与えられても全く視点が違うこと、その人らしさが現れてくることを体感し、私も『らしさ』を隠すことなく書けばいいんだ。気持ちが楽になりました。
4回目からは宿題も出ます。評価されるのかと不安になりますが大丈夫です。講師の福田さんは、皆さんの努力の結晶に点数をつけるようなことはされません。プロの視点から必要な要素やコツを伝え、教室を終えたあとも自信をもって取組めるよう、後押ししてくれるのです。
最終回を終えて、私は福田商店さんの激ファンになっています。講座内容の満足度に加え、福田さんのお人柄と、季節ごとに入れ替わる店内の企画展示、そして教室で出される魅力的な喫茶メニューの数々。全6回が、もう終わってしまった。修了生ステップアップ教室もしてくれないかな。苦手度1000%だった私が、こんな気持ちになるなんて驚きです。
『季節とともに、伝わる文章表現教室』。本当に出会えて良かった。
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K.A.さん
「文章を書くプレッシャーから解放されました」
心が動いたこと、共有したい感動、思いや考えを、もっと的確に伝えたい。なのに、なかなかしっくりくる言葉が出ない。書きたいことがあるのにまとまらない…。この書き方でいいのだろうかと、完成した文章にモヤモヤする。
これまでの私は、文章上達の方法を探して、本を読んだり講座を受けたり、作文が上手な人にコツを聴いたりしましたが、頭では分かった気になっても、身につかず。文章を書くたびに憂鬱になりながら、気が付けば何年も経っていました。
そんな中、「四季の企画室 野の 福田商店」さんの教室を知りました。ホームページの文章から、地元愛や季節の移ろいを愛おしむ気持ちが伝わってきて、こんな風に書けたらいいな、この先生から教わりたい、と受講を決心しました。
6回のレッスンが終わった今、本当に受けてよかったと思います。毎回のレッスンで習うことを作文に反映していくと、前よりも文章が書けるようになっていると実感できたからです。講座では、ライターとして活躍される先生が厳選した、文章を書く上で必要なエッセンスを、各回に少しずつ学べます。色々なテクニックを詰め込みで教わるのではないので、ゆっくりでも確実に腹落ちさせたい自分には、このペースがとても合っていました。一歩ずつ前に進んでいる感覚が嬉しかったです。
一番の収穫は、文章を書く時のプレッシャーから解放されたことです。例えば、仕事上どうしても作文が必要な時、とにかくちゃんとしたものを書かなくてはいけないと考えるあまり、難しい言葉を使ってみたり、立派なことを言おうとしたりして、結局何を伝えたいか分からなくなる。どこへ向かって、どう書き進めればいいのか、着地点も道順も見えず、迷子になってしまう。その結果、文章に対する苦手意識がますます膨らんでいきました。
今は、「読み手に伝わる文章」というゴールがハッキリ見えます。そして、そこへ向かうルートは教わったとおりに進めばいいので、すごく楽になりました。
まだまだ文章が上手というレベルではありませんが、抵抗なく書ける、というスタートラインには立てた気がします。もっと読み手に伝わる、分かりやすい表現ができるように、これからも書き続けていこうと思います。
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まきさん
「あたたかさに包まれた教室だったからやり切れた!」
この文章表現教室にためらわずに参加した自分をほめてあげたい気持ちでいっぱい。引っ込み思案で口下手でも、愛さんの包容力とあったかいチームメイトのおかげで不登校にならず、むしろ一回も休みたくないと思わせる吸引力のある教室だったなーとしみじみ。
この教室を受けてよかったワークのひとつは、題して「ハッピーエンドの物語を紡ぐ」。
長年の憂鬱を一行書くと、チームメイトがハッピーエンドに向けて2行ほど足してくれる。次のチームメイトがまた書き加え、自分もそれに参加する。書き進むうちに憂鬱だったことが、原稿用紙一枚埋まるころにはハッピーで満たされるという。自分だけでは気持ちの整理がつけにくい憂鬱を、大丈夫やで!という力強い後押しでどんどん流れを変えていく体験は爽快だった。
もうひとつ。「テーマから外れず相手に伝えること」。
これも印象深い授業だった。テーマをもらって持ち帰り、夏休みを挟んで考え抜いた宿題にコメントをもらう。それを受けて文体をがらりと変えてみると。みごとに気持ちを揺らす文章に仕上がり、相手の涙を誘えてこちらは笑顔。まさしく「伝わる」瞬間をみた!
この教室は「なんでいつも書かれへんねんやろう」と思っている人に贈りたい。
どうしたら相手の心を動かすことができるのか、そこを学べる。時間をかけて提出した宿題を更に推敲する、その推敲の手順も学べる。とことん文章と向き合う時間をもつのは、自分の内面としっかり向き合うことにもつながると気付けた。
少し時間に余裕をもって来店したら好みの本を手に取ったり、気になる展示をぐぐっと読み込んだりできるので是非。そして時間になったらテキストに沿ってゆるりとワークが始まる。発表があればお互いに感想を述べ合い、違った視点をもらえるのも新鮮で貴重な時間だった。途中で散歩ワークを挟んだり季節の飲みものがでたりと、みんなが煮詰まらないように息抜きの時間を作ってくれたのは愛さんの大きな愛かしら。
喫茶時間はおいしいし、まわりの自然は美しい。文章表現教室は福田商店でやるからいいのだと思う。
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奥 祥代さん
「自信へと繋がる」
産後からブランクが5、6年あったけれど、ピラティスと関わって仕事をしていきたい!と決めて始めた、初めてのフリーランスの仕事。
会社という組織の一員として働いてきた私には新しくて真っ白な世界でしたが、「私」ってこんな人間でこんなレッスンをしてるよ。ってこだわりを持って発信していきたい。
そんな時に出逢ったのが「季節とともに、伝わる文章表現教室」。初回の講座で「自信」という言葉が私には引っかかりました。
「自分を信じるためには、自分の気持ちに誠実である」と書かれてあり、気付いたのは大切な軸がブレない事でした。
ピラティスでも必要な意識の一つである「軸」。背骨や骨盤がニュートラルの状態や、動きの中心部分です。常に軸を捉えて動き、自分の癖を見つけていく。ブレてもまた中心に戻ってこられるように何度も意識し身体と対話しながら取り組む。自分に誠実で、真摯に向き合おうとする点が一緒だなと思いました。私にとって必要でもっと深めたいと感じた、ピラティスとの出逢いを思い出しました。
文章表現教室は、私が伝えたい事は何なのかを追求する教室でした。季節に沿った課題を皆とこなしながら旬の特製ジュースを味わう。すると、自然と会話も弾み、私の心もほぐれて、皆と一体感が生まれたような感覚になる。私がよく陥る、人の目を気にして不安になることがなくなり、身体の中の不純物が流れだし、巡りが良くなっていくようでした。発想と表現がリンクし、スラスラと文も浮かび続け、きっとそれが自信に繋がっていくのかなと思います。
文章表現を学ぶことで、会話の中の何気ない一言や対応が心に響いてくる瞬間が増えています。繋いだ私の手が「冷たいね」と、ずっと握ってくれた娘。生まれて数か月の赤ん坊との新生活で何かと慌ただしい私に「急ぐ事ないから、ゆっくりでいいよ」と声を掛けてくれた母。
コトバを、より敏感に意識し始めた私ながらの変化と成長かもしれません。相手が私を大切にしてくれている温かさが身に染みました。その温かさによって今、素直さを取り戻していく感覚を味わっています。
これらの経験が、私の軸をブレにくくし、軸から得られる「自分らしさ」というこだわりを発信することに繋がったらいいなと思います。
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中井真理子さん
「すっとでる文章」
長年の便秘がすぅっと解消したかのような、爽快感だった。
子どもの頃、作文や日記、読書感想文が書けなくて、嫌いだった。
大人になっても、やっぱり文章は苦手なままで、仕事上できないとも言えず、何とかひねり出そうと色々な文章テクニックを学んで試したけど、いまいちすっきりしないままだった。
文章が出せない便秘を解消したくて参加した、福田商店の文章表現教室は、机の上で書くところからではなく、外で身の回りの自然を感じるところから始まった。桜を見、匂いを嗅ぎ、風を感じ、鳥の声を聴く・・・。書き出した言葉を、教わったお作法に従って並べなおしていくと、散らかっていた言葉が流れるような文章にかわった。
感じたままに書いて、気持ちよくすっと出た素直な文章は、そのまま相手に伝わった。
今まで、文章を出すことばかりに悩んで苦しんでいたけれど、「感じたものを身体に取り込み、噛んで消化して文章として出すまで」、この一連の流れが「文章表現」だということに、気づかせてもらえて本当に嬉しかった。
子どもの頃にこんな教室を受けていたら、自分も文章が書けるようになっていたのだろうか?テストのようにどこかに正解があるかもしれないと、正しい答え以外書いてはいけないと思い込んでいた私の便秘は、いつの間にか解消され、きれいに流れていった。
これからは、いろんなものを感じて、よく噛んで、出していこう。
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最後は、能勢の冬の名物を食べていただきました。
こちらは2021年にご参加下さった方たちのご感想です。
ご参加を考えて下さっている方は、
こちら↓をご覧下さい。
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