<レポート>里山の食文化に触れる ~こんにゃくづくり~

《能勢の地元の人と一緒にシリーズ》第二弾!11月3日(祝)文化の日に、 里山の食文化に触れる催しを開催しました。能勢が誇る棚田のある長谷(ながたに)地区に暮らす、とんちゃん&すえちゃんご夫婦のご自宅の広場で、こんにゃくづくりをおしえてもらいました。その前には、とんちゃんによる棚田ガイドもしていただきました。


朝9時に長谷公民館に集合。


参加者は、大人11名、子ども4名。


能勢町の方々や

豊能町、川西市、三田市、西宮市、芦屋市から、

能勢が好きで長年通っている人、

最近通いはじめた人。


お一人で参加する人もいれば、

ファミリーで参加する人もおられました。


興味深かったことは、

それぞれに何かしらのつながりのある人が

参加者におられたこと。


世の中、狭いですねー。

能勢が狭いから!?




さーて、とんちゃんによる、

棚田のガイドがはじまりました!



最初は自己紹介。

来年で7回目の年男という話で、

みんなの心を掴まれていました。


なぜって、お元気で、お若いから。




日本棚田100選にも選ばれている

長谷の棚田。


なぜ作られたのでしょうか。



棚田の向かいに銅の鉱山が

見つかったからなんです。


室町時代のこと。


そんなお話からはじまりました。



銅に関連する仕事をする人たち

300人ほどが長谷地区へやって来ました。


すると、この人たちの世話をするよう、

長谷の人たちは命ぜられるのです。


それなら、ごはんを食べさせてあげよう。


ここには、竜王山からの水が

たっぷり流れてくる。

その水を使えば、おいしいお米ができる!


だから、棚田を作ろう!


と、こういうノリかはわかりませんが、

こんな経緯で棚田を作ることになったそう。


この土地には、

丸みをおびた石が多く、

重なり合っても、

隙間が多いので、

水が流れやすいという特性がある。

これを活かして、

「がま」と呼ばれる

石組みの給排水設備も作られました。


そんな話を色々と一時間ほど棚田を歩きながら聴きました。


地元の人なら、

知っておきたい話ばかりでした。








ガイドの最後には、

こんにゃく芋畑を見せていただきました。



さあ!

みなさま、お待ちかねの

こんにゃく芋から

こんにゃくづくり!


すえちゃんも加わっていただきました。


昭和なカラオケのマイクを握りしめ、

演歌の熱唱かと期待しましたが、

流れを丁寧に説明して下さいました。


こういうのに慣れてはる~。



手書きのレシピも用意して下さっていました。



すえちゃんが手にしているのが、

こんにゃく芋。


こんにゃく芋の不思議な生きざま

についての話をしてもらいました。


寒い地域の野菜なので、

能勢より南だと作りにくいということなども。



この4つで、今日の人数分が

出来上がるとのこと。

持ち帰り分も含めて。



こんにゃくづくりの傍らでは、

棚田で育った新米炊きと、

畑で採れた野菜たっぷりの

豚汁づくりもスタート!


野菜をカットしてくださる

アシスタント3名も来て下さっていました。

ありがたい!



こんにゃくづくりは、

まず、こんにゃく芋を洗い、

芽を切りました。


2センチ四方ぐらいの大きさに切って、

ミキサーで液状に。



あらま、淡いピンク色!


これを火にかけて、

底が見えるぐらいの

とろみが出てくるまでまぜまぜ。


かわりべんたん

かわりべんたんで、

まぜまぜ。



重みを感じてきたら、



凝固剤を投入。

すると、

いわゆる、

こんにゃく色へ。



バットへ移して、



ぺたぺた



2班に分かれて作ったのですが、

同じように作ったはずが、

やわらかさに違いが。



人数分、切り分けて、ぐらぐら。



はい、できあがり!



やわらかいほうも、

できあがり!



昼食のお刺身用に切り分けて。



準備完了!



こんにゃくも入っている

具だくさん汁をよそい、



おこげができてる

棚田の新米ごはんもよそい、



アシスタントさんによる

ハヤトウリのおつけものなどもよそい、



田舎のテーブルと椅子を設置したら、



並べて、



いただきまーす。



柚子味噌を付けた

手作りこんにゃく。


美味し過ぎました!


食感が最高!


ほんと、わらび餅みたい!



やわらかさの違いがあることで、

2種類の食感で味わえ、

それはもう、

美しいお味でした。


「淡雪みたい!」

「もちもちぷるぷる!」


そんな感想を後でいただきましたが、

食べているときのほとんど人が、

その美味しさに、

「うーん」「うーん」と

唸っていました。


本当に美味しいと

静かに唸るんだよなあ、

と、当店の催しをしていると、

思うことです。



最後は、みなさんの感想を聴きました。


参加者のみなさんの喜びは、

その感想から十分に伝わってきました。


棚田ガイドのことも

こんにゃくづくりのことも

感想が出るわ出るわ。



とんちゃん、すえちゃんの息子さんも

一言述べられたのですが、


「いつも食べているものなので、

感想はありません」


と(笑)。


ええなーと思った参加者は

ほとんどだったことでしょう。



とんちゃん、すえちゃん、

そして、ご家族、お仲間に、

ありがとうと気持ちを

お伝えしても伝えきれないほど。


棚田とこんにゃくを

満喫させていただきました。


素晴らしい文化の日を

過させていただきました。


だから、


ちゃっかり、


来年もお願いしてしまった、店主なのでした。



四季の企画室 野の 福田商店 


大阪府豊能郡能勢町今西198-2 

 (今西商店街内 ) 


 営/12時~17時 

 (催しがある日は、13時頃~17時) 


 ※催し開始時間は、当店営業時間と異なりますので、ご確認くださいませ。 


 休/火・水・木  

 ※臨時休業が時々ございますので、お手数ですが、トップページでお調べの上お越しくださいませ。 


✉ fukuda.showten@gmail.com 🚌


阪急バス西能勢線「森上(もりがみ)」停留所より西へ徒歩約5分 


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四季の企画室 野の 福田商店

. 季節を知り、季節に寄り添い 自然を細やかに感じ楽しめば 発見がたくさん 感動もたくさん すると 気持ちが満たされ 心おだやかに、すこやかに