<レポート>新しい季節の伝統をつくる第7回目

当店の催し《寄り合い》の一つ【新しい季節の伝統をつくる】の第7回目(9月26日開催)をレポートします。


(最初は、毎回同じ始まりですので、おなじみの方は、飛ばしましょう)


当店の催しで「寄り合い」というジャンルは、ゆるゆるっと、おやつタイムのおしゃべり感覚で開催しています。が、能勢町にまつわることを、濃く、深く、真面目に考えています。


参加者は、店の規模に合う人数まで募集しています。

参加ご希望の方は、お問い合わせください。


以下、そもそもどんな催しか&

第1回目~6回目については、

こちら⇩をタップ!

新しい季節の伝統を作るとは


(はい、ここからは飛ばさないで!)



今回の参加者は、

・能勢在住の若手農家 水口農園の中井真理子さん

・能勢町地域おこし協力隊の江藤幸乃さん

・店主 福田愛



今回、話し合うテーマは、

受け継ぎたい自然、景色(景観)

そのあたりです。



加えて、

水口農園の裕介くんによる

事前の持ち込みネタ、

竹灯篭の活用についても話しました。



さてさて、


みなさんが残したい

能勢町の自然、景色(景観)は何でしょうか?


今回の3名があげたのは、


栗山の景色

竹林

柿の木ある景色

(柿の実りは絵になる、柿若葉は美しい)


どれも、どこにでもある景色ではないのです。

私たちにとっては当たりまえですが。


もちろん、棚田、岐尼(きねん)田、

三草山、剣尾山、深山等々

大きく捉えて、残したいものもあります。


でもね、


大きく捉えると、問題も大きくなり、解決するのに大変そう!と腰が引けたり、参加者が限られてくると思われるので、今回は、小さく小さく考えてみるという結論に至りました。



というのも、


まず、店主がご近所さんとの

立ち話で聞いたことが発端です。


彼岸花から吾亦紅(われもこう)が

少なくなった話をしました。


「昔の彼岸花は、もっと本当に真っ赤になるぐらい土手にあったのに、だいぶ少なくなってしまって。吾亦紅も今は全くない場所に、たくさん生えていたのに。それは、草刈りを機械でするようになり、草が出たら何回も刈るようになったからやろな。伸びてきたら刈ってしまうから大きくなられへん」


(彼岸花は、球根をイノシシが食べたという話もありますね)


(子どもの頃は、彼岸花を家に持って帰ったら火事になる、と言われてました。それは、球根が毒だからとか花が真っ赤だからということに加えて、真っ赤な景色が火事を連想させるからかもしれませんね


何でもかんでも刈り倒す現代。

手で刈っていたら、

これは○○やから残しておこう

となったのかも!?


とはいえ、草を刈ることは必要なことで。

でも、

希少な草花は、残していく必要があるわけで。


立ち話の人は、

蛍袋は、刈らない人。

だから、店主は毎年、蛍のころに、

愛でることができています。


園芸種の吾亦紅等の秋の草を

育ててもおられます。




そんな話から、生態系の話へ。



店主がお客さんから聞いた話ですが、


妙見山の森林保護活動をされている方が、

この木にはこの鳥が棲んでいるから、

伐採しないでね、と伝えて、

そのことを記した札まで付けたのに、

伐採すること自体が好きな人らしく

全部伐ってしまったという話。


他の鳥がお好きな人からは、

以前は妙見山で観られた野鳥が、

最近は、当店のある岐尼(きね)地区で

観られるようになった話。


二つの話、なんかつながりませんか?



生態系の大事さは伝わらない人もいるよね、と。

(という店主も深くわかっていませんが)




ポイ捨ての話もしました。


景観を損ねるゴミ。

店主は、散歩が趣味なのですが、

結構見かけます。


ビールやジュースの缶、

たばこの吸い殻、

マクドの紙袋、

ファミマのカップ…。


田んぼの中にも捨てられていたりして。


そこから、以下のような話が出ました。


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ゴミ拾いはスポーツだという団体

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窓ガラス理論とかもあるよね。

(↑割れ窓理論でした)

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ゴミが全くないのも

ポイ捨てしたくなる。

という話も聞いたような。

違うかな。

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行動経済学「ナッジ」による

ポイ捨てが減るゴミ箱の話

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江藤さんが以前住んでいた

東京の某市では、

駅周辺の会社員たちが

順に町の掃除をしていた話。

見た目きれいな町でも、

改めてゴミを拾ってみると、

かなり出てきたという。

能勢町は、ゴミが目立つなら、

相当なゴミが出てくるのではないか。

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当店前の道は、

週に1度ほど、

天理さんが掃除して下さっている話。

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そんな中、

しょっちゅうタバコの吸い殻を見かける話。

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今西地区には、

ゴミ捨て場まで、

散歩がてら、

ゴミを拾いながらやってくる夫婦の話。

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能勢の人は、自動車移動が大半だけれど、お客さんで周辺を散歩された人の中には、「こんな良い景色の中にファミマのカップが落ちていたので拾ってきました」という人が。

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ささゆり学園では

ゴミ拾いをしている話。

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色々出ました。


そこで、大きなことをしていくよりも、まずは景観を守るためにゴミ拾いからはじめましょう、となりました。


日程/

田畑の仕事が落ち着いた11月に。


会場/

店主がよくポイ捨てを見かける

残したい景観上位にランクインする

岐尼田周辺。


ゴミ拾いをした結果、そこから考えが進むことがあるだろう、と。生態系や、さらに大きなことを考え、どんな風景のまちに住みたいか、というところまで話が自然と出てくるようになることを願いつつ。



小さいことからコツコツと。




そして、竹の灯篭について。


水口農園の裕介くんの提案でしたが、

発端は、江藤さんとのこと。


生長しすぎた竹が多くて、活用できないか、と。


それが灯篭なら良いのでは、と。


早速、器用な裕介くんは、

可愛らしく水玉模様に仕上げました。


で、どうする?


商店街に?

神社に?


鹿避けにしよう!

という考えが有力に。


竹の中にはロウソクだと危ないので、

太陽光パネル搭載した

カラフルなLEDライトを入れてはどうか。


鹿は最初は近づかないものの、

すぐに慣れてしまうので、

少しずつ場所を移しつつ、

設置するという提案も。


すると、インスタ映えするからとやってくる人がいたとしても、設置場所をしょっちゅう変更したら、追いつけず、周辺の人に迷惑にならないのではないか。



鹿避けに竹灯籠を

田畑周辺に置きたい

そこのあなた!

ご一報ください。

水口農園裕介くんが駆けつけます。




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次回8回目は、

10月24日(月)10時頃から。


ゴミ拾いについての日程、内容を決めます。


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一人ではできにくいことでも、

みんなでならできますよね。

店主もそんな一人です。


楽しくゴミ拾い、できたらいいなあ。

ゴミ拾いが、自然、景色(景観)を受け継ぐことにつながっていけばいいなあ。



三草山へ行く途中

神山にて

四季の企画室 野の 福田商店

. 季節を知り、季節に寄り添い 自然を細やかに感じ楽しめば 発見がたくさん 感動もたくさん すると 気持ちが満たされ 心おだやかに、すこやかに