<レポート>野の茶会 其の一「桜の枝越しを愛おしむ」
この野の茶会は、
山を下ることからはじまり、はじまり。
亭主と店主の花衣(お花見用の服)は、白で統一していました。が、なんと、参加者の皆さんもそのことを知っておられたのでしょうか。
お洒落をしてきてくださいました。
そこは、仰いでも、まわりを見ても、
すべてが山桜。
花吹雪が永遠に舞っている日で、
万物へ桜の花びらが降りていきます。
最初は、亭主による桜湯を味わいながら、半東(アシスタント)役という店主が、桜についてのお話をさせていただきました。
平安のころの短歌や「さくら」の語源(田んぼの神様!)、「花」は「桜」として、いつまでも楽しみたい季語のことも。
そして、主菓子が「京菓子司 末富」のものなので、店主が以前に編集・ライターの仕事で取材させてもらった同店の社長へのインタビュー記事を読ませていただきました。
<日本人はなぜ和菓子に季節を表現したのか>
最後は、今回は火としては使えませんでしたが、千利休も愛したという茶道に欠かせない能勢特産の菊炭についても少し話をさせていただきました。我が家に長く眠っていた手火鉢と菊炭を見ていただきながら。
次に、サイコロをふって、出た目の数に大きさを合わせた盃でお酒(ではなくて酵素梅ジュース)を味わう大人の遊び、宴遊会を。六の目は、特別。お伊勢さんの金の盃で味わえるという。すると、参加者の中でお二人が六の目を出され、盛り上がりました。
いよいよ、亭主にお茶を点てていただきます。
抹茶は、「のどか」か「松韻の音」からお好きな方を。
主菓子は、「花の山」と「桜餅」からお好きな方を。
桜餅は、京都の桜が散り始めていることから、白に近い色をしていました。桜餅がそろそろ終わりということ。
それぞれで味わって、楽しんで。
作法などは、必要なし。
とってもカジュアルなお茶会となりました。
はじめましての人ばかりですが、亭主のふりが上手なので、話が弾み、
最後は、亭主からのお土産をいただいて、お開きに。
気付けば、花莚が美しくて。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
亭主の上良美紀さん、ありがとうございました。
其の二が開かれますように。
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