立春

無事に今年の福が内に入ってきてくれたので、室礼を「立春」に変えました。


節分のころは、入りたそうにしているお多福さんを枡の背面に置いて表現しておりましたが、いまは、堂々と前面に配しました。 


 「 立春大吉 」とは、禅宗の寺院に用いられるお札。気に入っている四文字なので、父に書にしてもらい貼ってみました。すべての字が左右対称であることから、裏から見ても、「立春大吉」。節分の夜、鬼が、このお札を貼っている家に入ってすぐに、振り返ると、また同じお札の文字が。入ったはずなのに、まだだったのか!と戻っていくのです。実は、裏から文字を読んでおり、家からは出ていくことになった、という話。 


 その他の飾りは、節分から引き続き、福岡で買い求めた魔除けの土鈴「 三面がら 」を。鬼、天狗、お多福の三面がありますが、お多福を目立つようにして。災いを取り除いて幸運をもたらす太宰府天満宮の「 木うそ 」、難を転じる「 実南天 」も添えました。 今年一年無事に過ごせそうです。

四季の企画室 野の 福田商店

. 季節を知り、季節に寄り添い 自然を細やかに感じ楽しめば 発見がたくさん 感動もたくさん すると 気持ちが満たされ 心おだやかに、すこやかに